hiharaさんの楽屋裏

楽曲の紹介や音楽をやりながらいろんなものに触れて感じたことなどを書き残しています。

バンドの掛け持ちはダメ?(バンドの掛け持ちについて)

バンドを組んでいると今のバンドと違うジャンルだったり、他の人とバンドがやりたくなったりすると思います。

そこで出てくる問題がバンドの掛け持ちです。

バンドの掛け持ちはなかなかハードルが高いものです。

今回はバンドの掛け持ちについて語っていきます。

演奏スキル向上が期待できる。

掛け持ちをすることで、どんなバンドでも合わせられる対応力や演奏力の向上が期待できます。

ボクも掛け持ちしていた頃は、

「こっちのバンドはベース音がハッキリしていて演奏しやすいなぁ。」

「あっちのバンドはギターがちょっと走り気味だけど疾走感があって良いなぁ。」

といった感じで、バンド毎の長所や短所がよくわかるようになってきます。

当時のボクはドラムをやっていたので、バンドでノリやすいリズムを考えながらやっていました。

その答えは必ずしも一つではなかったので、バンドごとに全体を聴きながら見つけていたため、バンドごとでどんなリズムとグルーヴが良いか対応できるようになっていました。

必ずしも、演奏スキルや対応力が向上するとは言えませんが、いろんな発見があることは間違いないでしょう。

メンバーとの兼ね合いが大変。

バンドの掛け持ちをするなら、前もって今のバンドのメンバーに必ず相談したほうがいいです。

メンバーの中には掛け持ちすることに反対の人もいれば、賛成はしているけど良く思っていない人や心配する人も出てくると思います。

なので、きちんと理解してもらうためにもじっくり相談して

”どういうバンドに入るのか?”

”上手く両立できるか?”

”問題にぶち当たった時どうするか?”

話しておきましょう。

バンドを掛け持ちしたら、定期的に掛け持ちのバンドの状況を聞いたり話したりする機会を設けることになると思います。

もし、今いるバンドでメンバー間で問題を抱えてしまった場合になかなか話せなくなるため、掛け持ちのバンドのほうに心が行ってしまうかもしれません。

そこらへんのメンタルバランスを保つことが難しい場合もあるため、兼ね合いが大変になると思います。

しかし、上手くいっている場合は掛け持ちのバンドで得た経験を活かして、バンドの問題を解決したり演奏を良くできたりするので、バンドの掛け持ちによるメリットが発揮されることもあります。

予算とスケジュール管理が大変。

バンドの掛け持ちを始めてしまうと、どうしてもバンドにつぎ込むことができる予算とスケジュール管理の壁にぶち当たります。

メンバーの兼ね合いと同じようにバンドの兼ね合いという問題も発生します。

特にお金の問題です。

例えば、バンドの掛け持ちをする前、週2回で2時間のスタジオ練習で月1回のライブをすると仮定しましょう。

週2回のスタジオ練習代が2時間で大体10000円かかるので、バンドメンバー4人で割り勘した場合2500円。

月1回のライブ代が大体20000円で同じくメンバー4人で割り勘した場合5000円。

月額換算すると、スタジオ練習代が2500×4週で10000円なので、それにライブ代を足すと、10000円 + 5000円=15000円かかることになります。

それがバンドの掛け持ちをして単純に2倍に増えた場合、月30000円の費用がかかることになります。

月3万円は結構な費用になるので、バイトを増やすか、かなり倹約をした生活をするか、実家暮らしなどで家賃を浮かせていないと捻出できないと思います。

ボクも学生時代にバンドの掛け持ちをした経験があるので、バイトを増やしたり質素倹約の生活をして捻出していたので、かなりきつかったのを覚えています。

バンドによっては、練習やライブのスケジュールを詰めてしまったりする月が発生したりすると思うので、掛け持ちをしていた場合はダブルブッキングになったり、それに伴ってスケジュール調整したりしなければならないので、音楽以外で時間と頭を使わなければならなくなるデメリットがあります。

2つまでが限界かも。

バンドの掛け持ちをするとしたら2つまでが限界だと思います。

2つともプロ志向かライブや練習を多めにするバンドだった場合、これ以上掛け持ちのバンドを増やしてしまうと予算とスケジュールがパンクするからです。

特にスケジュールは、仕事をやっているとスケジュールの空きはその分限られてしまうため、どうしても予定が重なってしまったり無理が生じやすくなってしまいます。

2つともあまり練習頻度が少なかったりライブをやらなかったりするようなバンドだったら、3つ目のバンドを掛け持ちしてもよさそうだと思いますが、残りの2バンドがいつか

”何かがきっかけでやる気になる”

かもしれません。

そういったときに、練習頻度やライブを増やしたりしたいときに身動きがとれなくなってしまいます。

もしかしたら、せっかくのチャンスが台無しになってしまうかもしれないのです。

その可能性を考えたとしたら、2つまでが限界だと思います。

できれば1つに絞る。

バンドの掛け持ちをして合うほうに1つに絞っていくという方法もアリだと思います。

最初に組んでいたバンドが自然消滅寸前だったり、機能不全になっていたりすれば仕方がないでしょう。

そうでなくても、バンドを比べてみて自分に合うほうへ集中するほうが練習効率がいいですし、精神衛生上安定すると思います。

いままで一緒にやってきたバンドには、申し訳ない気持ちでいっぱいになると思いますが、もし、向上心の差を感じたり合わないと思うようになったら、なるべく早めに一つに絞りましょう。

バンドの掛け持ちではなく、1回限りのライブのバンドメンバーとして参加したり、気分転換にバンド外の人とセッションしたりするくらいで良いと思います。

バンドの掛け持ちはせずに、できれば1つのバンドでやっていくことをおすすめします。

まとめ:掛け持ちはメンバー、予算、スケジュール管理が重要!

バンドの掛け持ちは、演奏スキルの向上が期待できるのはもちろんのことですが、バンド全体のノリを把握する能力も養えると思います。

しかし、身体は一つなのでメンバーと相談したり、スケジュールに余裕を持たせる時間が減ってしまいます。

練習スタジオ代やライブ費用も掛け持ちするバンドの数だけ増えるので、お金に余裕を持たせていないとなかなか難しいです。

ボクの経験上、掛け持ちのバンドは人にも予算にもよりますが、最低2つまでだと思っています。

それ以上になると、バンドメンバーとの兼ね合いと予算とスケジュールがいっそう厳しくなります。

学生でも会社員でもフリーターだったとしても、よっぽど時間を持て余したお金持ちでない限り3つ以上は無理だと思います。

できれば一つのバンドに集中することをおすすめしますが、どうしても掛け持ちしたい場合はもう一つのバンドは慎重に選んでください。

掛け持ちしてから自分のスタイルに合うバンドに巡り合ったら1つに絞るというのも、言いにくいですがアリです。

なぜなら、時間も予算も有限ですし、自分に合う方が断然楽しいからです。

ボクは、それで良いと思っていますし、過去のバンドもそういうふうに出たり入ったり、ボクが旅立ったりしていました。

その過程で得られたもの、失ったものもありましたが、得られたもののほうが多かったです。

この話があなたの充実した音楽活動やバンド活動の参考になればうれしいです。